こんにちは、小西です。
今日は、私が考える「プロの販売員像」についてお話しさせてください。
私事ですが、販売の仕事に就いてから15年近くが経ちます。
まだまだ至らない点も多いですし、日々勉強する事ばかりですが、「私はプロの販売員なんだ」という自覚を持つよう意識しています。
「プロ」とは、その分野において専門的な知識や技術を持つ人のことだと言えます。
では、「プロの販売員」とは具体的にどういう人を指すのか。
最近私が体験した接客が良い例になりそうなので、ご紹介いたします。
先日、フェイスパウダーを探しに化粧品売り場へ行った時のことです。
声を掛けてきた美容部員さんに「マスクが汚れにくい薄付きのパウダーを探しています。ファンデーションを塗るとマスクに付くので最近は日焼け止めしか塗っていません。でも誰かと食事に行く予定のある日は、ノーメイクだと嫌で・・・」と伝えました。
その美容部員さんは「かしこまりました」と言って、商品を紹介してくれました。
紹介されたのはスティック型の練りファンデーションでした。
マスクがファンデーションで汚れるのが嫌なのに、と思いましたが、説明を聞いて納得でした。
「薄付きのパウダーを朝塗っても、マスクは汚れにくいかもしれませんが夕方には崩れてしまいます。変に崩れてしまうと、その上からパウダーを重ねても上手くのりません。」
「朝は日焼け止めだけ塗っておいて、待ち合わせの前にカバーしたい部分だけにファンデーションを塗ればきれいに見えます。この商品はオイル配合で、夕方になって皮脂が浮いた肌にも指だけで馴染ませやすいです。」
私は、「この人はプロだ」と思いました。
専門的な知識に基づいて私の悩みを解決してくれたからです。
私が抱えていた悩みは、「ファンデーションを塗ってマスクが汚れるのが嫌」、「でも人と会う時はある程度きれいに見せたい」。
この美容部員さんは私の悩みに対して、「マスクを外さない間は日焼け止めしか塗らない」そして「人と会う直前に、馴染みの良いファンデーションを部分的に塗る」という解決方法を提示してくれました。
もしこの美容部員さんが私の注文通り薄付きのフェイスパウダーを売っていたなら、
恐らく私の悩みは解決されなかったはずです。
「無理に売るな。客の好むものも売るな。客の為になるものを売れ」
かの有名な松下幸之助氏の言葉です。
この名言を体現している美容部員さんに出会って、お客様にとって最善の提案ができてこそプロの販売員なのだと、改めて肝に銘じました。
買い物が好きなので接客を受ける機会も多いのですが、プロの仕事を感じさせてくれる人に出会うと感銘を受けます。
高級なブランドだから必ず良い販売員がいるという訳ではありません。
ふらっと入ったコンビニでレジ打ちのバイトさんからプロ意識を感じる事もあります。
私も常に「プロの販売員」でいられるよう、日々精進してまいりたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
お目にかかれる事を楽しみにしております。
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