2021/03/31

“女性の強さ”と“deco lace”

こんにちは、小西です。


本日は、laceコレクションの中から「deco lace」シリーズをご紹介いたします。


1910年~1930年頃に流行したアールデコスタイルから着想を得た「deco lace」は、2017年秋冬~2018年春夏にかけて発表されました。


なぜ、アールデコをテーマに掲げたのか?

意志の強さを感じるアールデコのデザインに共感し、無性に惹かれるものがあったからです。

当時と現代の世相にはいくつかの共通点があります。

・機械、技術、文明の進化

・様々な文化の混合、結びつき

・女性の社会進出

など…。


アールデコは当時の時代背景から自然発生したとも言えるスタイルです。

現代と通ずる部分があるアールデコの時代のジュエリーにデザイナーの稲沼が惹かれたのも、当然の事だったのかもしれません。


女性が働き始めるようになり、選挙権を獲得した時代。

ココシャネルが提示したモダンでシャープなドレススタイルが急速に広まりました。

それに伴いジュエリーも、エドワーディアンのように繊細なレースやフリルを思わせるデザインではなく、革新的でモダンなものが求められるようになります。


アールデコジュエリーの大きな特徴は、

・抽象的・幾何学的・直線的なデザイン

・ルビー、サファイヤ、エメラルドやダイヤモンドによる大胆な色のコントラスト

以上の2点に尽きると思います。


これらの特徴を再解釈し、アールデコの持つ強さはそのままに、現代の価値観やスタイルにフィットするようデザインしたのが「deco lace」です。

humがアールデコスタイルを編集して「deco lace」を制作するにあたり、肝となったのは「空間」です。


アールデコの時代のジュエリーは、直線的・幾何学的な造形に、色彩の強い宝石をぎっしり敷き詰めて作られました。


そのままでは現代のカジュアルなスタイルにマッチしないので、空間・隙間を上手く作る事で、強いコントラストの表現と程良い軽やかさを共存させています。

また、大きな宝石ではなくメレダイヤモンドを丁寧にセッティングし、サイドに細かなミルグレインをあしらって、強いデザインの中にもhumならではの繊細な要素を詰め込みました。


100年前のスタイルを引用したとは思えないほど斬新でモダンな印象のコレクションですが、このような解釈の仕方でアールデコの魅力を表現しているのです。

ただ「強い」のがアールデコではなく時代背景から生まれる「女性の強さ」なのだと捉えると、同じスタイルが元になっていたとしても、そのアウトプットの形は変化し続けて当然なのでしょう。



ところで、先日読んだ本に、社会問題をクリエイションに落とし込んだ事例が挙げられていました。

家事をする女性のイメージが強かったリカちゃん人形が自由に世界を旅するキャンペーンや、「この国は、女性にとって発展途上国だ。」というPOLAのコピーなど。

広告やものづくりによって社会問題を提起し、世の中に向けて変化を促すことは、とても意義深いと感じました。


近年日本でもジェンダーパリティ推進の動きが高まってはいるものの、世界で見ると大きな後れを取っています。

世界経済フォーラムによる2020年のレポートによると、日本のジェンダーパリティの指数は153か国中121位と、先進国の中で最も低い順位となっています。



humの「deco lace」が直接的に何か問題提起をしている訳ではありませんが、アールデコと現代の時代背景を重ねて身に着けていただくことで、ひとりひとりのマインドにちょっとした変化が起きれば嬉しいなと思いました。


本日はアールデコを編集した「deco lace」についてお話しさせていただきましたが、そう遠くないうちに、別の時代背景を取り入れたコレクションをお披露目できそうです。

詳細は未定ですが気長にお待ちいただければ幸いです。




今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。



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Facebookグループにて、先日行われたJEWELRY MAKING FESTIVALのオフショットを掲載いたしました。

2021/03/24

【information】開催中のイベント

こんにちは。General Managerの友永です。

前回告知しておりましたイベントが次々に立ち上がっていますので、お伝えいたします!



【TOMORROWLAND渋谷本店 BRIDAL RING ORDER】

3/11(Thu)~3/28(Sun)

hum以外にもたくさんのブランドのマリッジ・エンゲージリングが紹介されています。

普段直営店に並んでいる時とはまた違った表情にも見え、ジュエリーに限らずですが空間や見せ方とは面白いものだなと感じます。

今週28日(日)までの会期となります。ぜひお立ち寄りください。



【LAND OF TOMORROW REFINE METAL COLLECTION Order fair】

3/18(Thu)~3/28(Sun)

先週からスタートしました。

直営店でも大きな反響のあるREFINE METAL COLLECTIONをフィーチャーしていただいています。

立ち上がり前にいつも勉強会をさせて頂くのですが、都市鉱山とは何か、廃棄物から生まれたジュエリーにはどのような意味があるのか、スタッフの皆さんにとても興味を持って聞いていただけました。

セレクトショップでのフェアでは、スタッフの方がエナジーを持ってhumのアイテムをご紹介くださることが何より嬉しく、心強いものです。

ルビーなどの一点物も展開しています。

渋谷店と同じく、こちらも今週末28日(日)までなので、お見逃しなく!

https://landoftomorrow.jp/blog/4462/



【DOVER STREET MARKET GINZA Industrial diamond】

3/19(Fri)~

DSMGではIndustrial diamondの展開がスタートしました。

工業用ダイヤモンドに用いられる原石をリングに仕上げた一点物たちは、ただジュエリーとして美しいだけでなく、ダイヤモンドの本質的な価値とは?という深い問いが込められています。

個人的な思いを述べさせてもらうと、いわゆる天然石の風合いや個性、ラフカットダイヤモンドの魅力などを謳うジュエリー自体はさほど珍しくないものの、工業機械の刃や研磨材という「用途と機能を予め設定された」ダイヤモンドに価値と意味を見出した点が決定的に違うな、と凄味を感じるコレクションです。


展開も特別に、単独のショーケースでディスプレイいただいています。

また、JEWELRY MAKING FESTIVALで展開するgenseki ringのオーダーも特別に承っています!

原石をいくつか展示していますので、お好きなものをお選びいただけます。

JMFに行きたいけどどうしても都合が合わないという方は、ぜひこちらでご覧ください!




季節も春めいて、新作の立ち上がりなど、humに限らずファッションのイベントが多数行われています。

まだまだ油断できない社会情勢ではありますが、出来る範囲の注意を払いながら、このシーズンを満喫して下さい!

それではまた。


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Instagram @hum_making


2021/03/21

JEWELRY MAKING FESTIVAL - 予約不要のコンテンツご紹介

こんにちは、小西です。


JEWELRY MAKING FESTIVAL、いよいよ来週に迫ってまいりました。


お陰様で予約枠は満席となっております。

ご予約をお取りできなかった方、大変申し訳ございません。

第二弾を開催できるよう思案中ですので、次回を楽しみにお待ちくださいませ。



本日は、予約不要でご参加いただけるコンテンツを改めてご紹介いたします。


※JEWELRY MAKING FESTIVALの最新情報はこちらで更新中です。

→Instagram @hum_night_workshop



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【SILVER SPOON】

Kids向けコンテンツ。もちろん大人も大歓迎。

金属について学びながらお作りいただく、銀のスプーンです。

先端に切れ込みを入れてフォークにすることも可能。

アルファベットや数字、お好きな刻印を入れることで、オリジナルな仕上がりに。

自分で作ったスプーンで食べるアイスは、最高のご褒美!

※数に限りがございます。

《価格》¥5,000(税別)



【industrial diamond “genseki ring”】

お好きなindustrial diamondの原石から、職人がその場でリングを制作いたします。

ダイヤのセッティング方法、石座の素材、仕上げの方法をお選びいただき、お好きなデザインに仕立てます。

・爪留め or 覆輪留め

・石座…PT950 or K18GG/アーム…K18YG

・鏡面仕上げ or マット仕上げ ※石座とアームそれぞれ違う仕上げも可能です

《価格》¥110,000(税別)~


*自分で作りたい!という方

当日お好きな原石をご購入いただき、後日NIGHT WORKSHOP JINGUMAEにて制作。

《価格》

原石 ¥28,000(税別)~

NIGHT WORKSHOP JINGUMAE ¥75,000(税別)~



【industrial diamond 原石研磨体験】

北川ダイヤモンド工業様による研磨体験。

様々なダイヤモンド原石、研磨石を実際に見て、触って、研磨して。

これまでとは違ったダイヤモンドの世界を体感していただけます。

《参加無料》



【彫り体験】

タガネと呼ばれる刃物を使って、銅板に模様を彫っていきます。

職人のアドバイスを受けながら、“彫り”とはどのようなものかを体感していただきます。

言葉で説明するのは難しい“彫り”。

職人たちも毎日の鍛錬を積み重ね、この技術を自分のものにしていきます。

現在“hum making”で職人・神田が練習記録を公開していますが、これと同じ体験をしていただけるコンテンツです。

《参加無料》



以上、このJEWELRY MAKING FESTIVALだけのコンテンツを多彩に取り揃えております。


私が注目しているのは、やはり【industrial diamond “genseki ring”】。

ひとつひとつ違う原石の魅力を引き立てるよう、石座のデザインにこだわるのが楽しそうですよね。

どのような色や形の原石を選ぶか迷いますが、、、絶対に自分でも購入するつもりです!



“JEWELRY MAKING FESTIVAL”


【日時】

2021年3月27日(土)11:30~20:00

     28日(日)11:30~19:00


【会場】

JINNAN HOUSE 

 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-2-5

 渋谷駅 徒歩8 分・原宿駅 徒歩8 分 渋谷消防署付近


【注意事項】

 ※キャッシュレス決済(クレジットカード、交通系ICカード、PayPay)のみのお取り扱いとなります。

 ※ワンオーダー制となります。会場内のカフェにてご注文をお願いいたします。

 ※新型コロナウイルスの影響により営業時間等が変動する可能性があります。


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昨年からの生活様式の変化は、「人間として生きること」について考えさせられました。

人間としての本能的な喜びを一層大事にしていきたいと思い、「ものづくりの楽しさ」を多くの人に知ってもらおうと企画したのが、この「JEWELRY MAKING FESTIVAL」です。


体験という形で、ブランドコンセプトの「記憶に残るジュエリー」を体現する2日間。

皆さまと楽しい時間や経験を共有できることを、嬉しく思います。


当日、お目にかかれる事を楽しみにしております!




今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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2021/03/17

【hum making】神田-vol.2

こんにちは、小西です。


今日は、神田の和彫りの練習記録を初公開いたします。


貞清曰く、

「今の神田は、英語に例えるなら単語帳を作っている段階。


単語をたくさん覚えて、短い構文をたくさん覚えて、片言の会話ができる。

片言の会話をたくさん経験して、ようやく流暢に話せるようになる。


片言で話せる状態までいけば、楽しくなるし、自分でもっと勉強するようになるけど、時間もかかるしなかなか上手くいかない。

だからみんな途中で辞めてしまう。


しかも、ひとつの事ができれば良い訳ではない。

複数の要素を全部身につけて、それらが繋がって、やっと階段の前に立てる。

次は、階段を一段一段上るために、また果てしない努力が必要。


頭と筋肉が連動するシナプスを作る。やるしかない。

その強烈なモチベーションを保つのは本当に大変。」



販売しかやったことのない私は、職人の道の厳しさをただ想像することしかできないのですが、

このhum makingを通して神田と並走するような感覚で、彼女の人生を賭けたチャレンジを応援したいと思っています!

読者の皆様も、一緒に応援していただければ幸いです。



Instagram @hum_making


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Day 14


彫りの練習を始めて2週間経ちました。


●彫りの進捗

新しい柄に挑戦。

これまでとは違う曲線が入った柄をあえて選んだけど、かなり難しい。

ずっと言われている線の強弱が上手くいかない。

直線彫りが下手になった!?

明日朝一で貞清さんに見てもらう。


●銅板リング1周彫り終えたので刻印を入れる

1周彫るのにかかった時間を計測→刻印で記録して、次回の練習の目安にしています。




Day 15


●貞清さんによる前回のチェック

S字曲線のやり方(タガネのかたむけ方)と、線の強弱についてアドバイスを貰う。

お手本を見せていただけた。

直線が下手になったと話すと、色んなことを練習している時によくある事だと…。

そのうち安定するらしいので引き続き練習。


●彫り練習

尾っぽは良い感じ。左右対象と太さを意識する。

直線と尾っぽ、それぞれ1枚ずつ完了。明日刻印を入れる。


おたふく(ハンマー)大きいものを試す。

重いけどスラスラと進む感覚。小さいのとどちらがいいか、、、決めきれず。


新しい課題→葉っぱ柄をひたすら彫る。



これまでの練習で、好きな柄の見本を自分なりに解釈して彫ることを癖づけてきました。

今後仕事していく中で、自分で考えて判断する力をつけるためです。

仕事中、貞清さんから「彫り飽きてない?」と。

正直に言って、飽きてません。もっと上手くなりたい。




Day 16


●昨日完了させた銅板への刻印入れ×2枚

上下と文字間がずれやすい。たまに手前に倒すのが足りなくて、文字が半分切れた。

<森山さんからのアドバイス>

文字が近寄りすぎたら、次は意識的に離してみる。それで離れすぎたら中間をとっていく。

これを繰り返し練習して、間隔を上手くとれるように。


●彫り練習、前回の続き

線の抑揚に気をつける。

きれいなグラデーションと左右対象にするのが難しい。


今まで毎回綺麗に彫ろうと意識はしていたけど、森山さんから刻印についてアドバイスを貰って気付きがありました。

同じ柄を繰り返して彫るとき、刻印と同様に、1回目で綺麗にできなかったら2回目で大胆に彫り方を変えてみる→やりすぎたら中間の方法を試してみる。

こうした方が効率が良いのかもしれない…

今は毎回綺麗に彫ろうと意識しているだけで、進歩が今ひとつなので、次からやり方を変えてみます。



Day 17


●彫り 続きから

前回の続きから始めて、50分で一周終わり。

次は、葉っぱの間の三角形の部分を、片切りタガネで削り取っていく。

直線は前回より少し安定したけど、ひたすら直線だけを彫り続けたトライアル期間に比べると不安定。


●貞清さんより

・左手の力を抜いて、おたふくの重みで彫ること。

→これを意識したら、線の流れが良くなった!無意識に力が入ってしまうので注意する。

・彫った線だけではなく、残った地金が綺麗に見えるように。

・金属を綺麗にすくう事ができるのが、良いタガネの使い方。


完成度は置いておくとして、片切りタガネの使い方を何となく掴めた気がする。

削り取るの、ちょっと楽しい。




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神田から日々送られてくる日記を読んでいると、彼女のひたむきな姿が文字から浮かびあがってくるようで、ちょっとした感動すら覚えます。

表現の上手い下手は関係なく、リアルな体験と気持ちが乗った文章は、人の胸を打つのだなと実感しました。

神田のmaking、個人的に面白くなっていきそうな予感がしています。



今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


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2021/03/14

from JINGUMAE vol.3~新アトリエマネージャー・土屋~

こんにちは、小西です。


hum JINGUMAE atelier&shopにフォーカスする“from JINGUMAE”、第3回目となりました。


今回は、新しくアトリエマネージャーに着任した土屋にインタビューを敢行。

丁寧な仕事ぶりに定評のある彼の内面に迫ります。

普段は言葉数の少ない土屋ですが、彼の職人という仕事へのプライドや、humのジュエリーへの想いを垣間見る事ができました。


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<仕事について>

専門学校を卒業してhumに入り、気づけばもう9年目です。

これまでしんどい事も多かったけど、「ちゃんとしたモノを作ろう」という想いだけは忘れたことがありません。

humのジュエリーは日常使いを想定して作られています。

耐久性など、作りの面は本当によく考えられていると思います。

永く使い続けられるものを作っている自負があるし、絶対に手は抜けないです。


職人という仕事は、大変だけど自分には合っていると思います。

学生の頃はCADとワックスでシルバーアクセサリーを作っていましたが、鍛造を経験してみたい気持ちもあって、humに入ることを決めました。

実際に鍛造のジュエリー制作をやってみると、身体を動かしている感じがおもしろく、すぐ好きになりました。

几帳面な性格も向いているのかも。


マネージャーになって難しいと感じる部分は、几帳面さを出しすぎてもいけないのかなとは思っています。

細かすぎるとやりづらい人も出てくるだろうから。。。

でも職人みんな仲が良いし、そんなに困るようなことも無いですよ。


ちなみにしんどい時は、「今耐えたら違う景色が見えるはず」と思って耐えてます。

そしたらいつの間にか9年経ってました。


<ジュエリーについて>

このhumeteのチェーンブレスレットは、hum JINGUMAE atelier&shopが出来た時にオーダーしました。

お客様との距離が近くなるし、、、ひとつくらい持っておこうかな?と思ったのがきっかけです。

こだわったのはダイヤのパーツ。

渋いのが良かったので、ブラウンダイヤにカスタムしました。

元々シルバーとゴールドのコンビネーションが好きな事もあって、今までずっと愛用しています。

時計と合わせるコーディネートも楽しい。

今では毎朝無意識の内に着けているような感じで、着けていることが当たり前になりました。

たまに忘れてしまったときは、テンションが下がるし落ち着かない。

仕事中は全く装身具を着けない職人も多いけど、僕は着ける派ですね。

プライベートでも仕事でも、このブレスレットだけは欠かせません。


きっと、みんな色んな理由があってジュエリーを買っていると思います。

humでオーダーを決めてくださるまでに、それぞれが感じた事があると思うと、丁寧に作って届けようという気持ちになります。

自分と同じように、humのジュエリーが欠かせない、無くてはならない、そんな風に思ってくれる人が増えたら嬉しいです。


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今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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※非公開のFacebookグループではオフレコな内容を更新しています。

代表•貞清の本音をお届けする「貞清の声」、第2弾“ダイヤモンドの希少性”を掲載しました!

「貞清の声」は不定期で更新してまいります。

ご興味ある方は参加リクエストをお願いいたします。


2021/03/10

【information】イベント開催・雑誌掲載のお知らせ

こんにちは。General Managerの友永です。

今日はinformationが3つございますので、こちらでお知らせいたします。



【TOMORROWLAND渋谷店 BRIDAL RING ORDER】

TOMORROWLANDの旗艦店として、最も長くhumをお取り扱い頂いているショップのひとつ、渋谷本店。

3月11日(木)~28日(日)の期間で開催される「BRIDAL RING ORDER」に参加させていただきます。


様々なデザイナーズブランドのブライダルリングが一堂に会する、期間限定のイベント。

昨年11月にも参加いたしましたが、空間が贅沢に作り込まれていて、ギャラリーのようなディスプレイにはこのイベントへの力の入りようが感じられました。


マリッジ・エンゲージリングをお探しの方は、是非お立ち寄りください。

3/11[thu]~3/28[sun]
“BRIDAL RING ORDER”

TOMORROWLAND渋谷本店



【LAND OF TOMORROW オーダー会】

エレガントな空間にインターナショナルなラグジュアリーブランドが編集される、LAND OF TOMORROW丸の内店。

アートもファッションも楽しめるギャラリー感覚のショップです。

これまでhumも度々イベントを実施頂いていますが、新たなイベントのお知らせです。


3月18日(木)~28日(日)の期間、REFINE METAL COLLECTIONを中心にオーダー会を行います。

humにとって特別なコンセプトを持つこのコレクションを、長らくお付き合いのあるLAND OF TOMORROW様にご紹介いただけるのはとても嬉しいことです。

その他、一点物のモアバリエーションも集約。

この機会にぜひお立ち寄りください。

3/18[thu]~3/28[sun]
“hum POP UP SHOP & ORDER FAIR - REFINE METAL Collection”
LAND OF TOMORROW



【&Premium取材】

3月19日(金)発売の「&Premium」特集記事・「作りのいいものが生まれる現場」でhumを取り上げていただきました!

先日行われた神宮前店での取材では、主にREFINE METAL COLLECTIONとその背景について、貞清とともにざっくばらんにお話ししました。


特集の軸はものづくりやその姿勢へのフォーカスですが、その遠景にはREFINE METAL PROJECT同様、これからの時代に必要な視点としてサスティナビリティが見据えられており、シナジーの高い内容になったのではと思います。


取材頂いたエディター様とも深いお話がたくさんできました。


神宮前のアトリエや職人の作業風景など、ビジュアルも充実しています。

書店などで見かけた方は、是非ご一読ください!


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Instagram @hum_making

2021/03/07

One Off Industrial Diamond

こんにちは、小西です。


3月19日より、DOVER STREET MARKET GINZAにて“One Off Industrial Diamond”を展開いたします。


hum直営店では昨年の春に展開したことがあるので、既にご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、今日は改めてOne Off Industrial Diamondについてご紹介させていただきます。




一般的に「ダイヤモンド」と聞いて思い浮かべられるのは、ラウンドブリリアントカットのあの形だと思います。

ふるいにかけられ同じ形にカットされたダイヤモンドは、「4C」でランク付けされ、白く眩く輝くことだけを求められます。


どのような形で産出されようと、画一的な基準の元で同じようにカットされていくダイヤモンド。

それはジュエリーそのものが工業的に製造されていることの表れでもあります。

ダイヤモンドは大量生産に都合の良い丸い形をあてがわれ、その姿が疑われる事なく当然のものとして受け入れられていったのです。




宝石としてのイメージが強いダイヤモンドですが、非常に硬い鉱物であるため、工作機械の刃物などにも欠かすことができません。

このような工業用のダイヤモンドには、もちろん輝かせるためのカットは不要です。


産出されたままの自然な姿かたちをした「工業用ダイヤモンド」。

私達はそこに宝石としての価値を見出し、「One Off Industrial Diamond」を制作しています。



工業用ダイヤモンドの原石には、ひとつひとつ違う色、形、個性が備わっており、人間的な魅力があります。

産出されたままの姿をなるべく活かし、原石が持つ魅力を最大限に引き出そうと考えました。


カット面が1~2面しかない原石には、輝きらしい輝きはありません。

そこで、鏡面のプラチナを底に張り、鏡の原理で輝きを持たせました。

humでよく用いる「kundan」という技法です。

この方法であれば、工業用ダイヤモンドのナチュラルな風合いを残しながら、ジュエリーとしての存在感を楽しむことができます。

元々、大量生産を前提としていないhumだからこそ、大きさも形もひとつひとつ違う原石に合わせた技法でのジュエリー制作が可能という訳です。


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実はダイヤモンドを原石の状態で海外から仕入れることは、法律による厳しい制限があります。

humが原石からジュエリーを作ることができたのは、このダイヤモンドが「工業用」だから。

工業用などの目的で正しく取り扱う事のできる企業でないと、まとまった数量を確保することは難しいのです。


今から約2年前。

貞清が足を運んだNYの展示会で北川ダイヤモンド工業様と出会い、帰国後すぐ名古屋の工場を見学させていただく事に。

ダイヤモンドを刃物用に研磨するための設備や職人の方々の技術、そして原石の数々を拝見し、「One Off Industrial Diamond」を制作することを決めました。

今までもずっと一般的な価値観に疑問を抱き、シュガーローフカットなど様々なチャレンジを試みてきただけに、これでダイヤモンドの価値を問い直すコレクションが創れると確信を持てた瞬間でした。

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広く流通しているラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが如何に工業的で、

最小限の研磨しか施さない工業用のダイヤモンドが如何に人間的か。

多くの人から共感されなくても構いません。

私達の本質的な疑問とメッセージを受け取ってくれる少数の人に、このジュエリーを届けたいと思っています。



“One Off Industrial Diamond” 

at DOVER STREET MARKET GINZA

3/19[fri]~


ぜひ足をお運びくださいませ。



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<JMF information>

3月27日(土)・28日(日)のJEWELRY MAKING FESTIVALでは、北川ダイヤモンド工業様による研磨体験も行います。

また、お好きなIndustrial Diamondの原石からリングを制作することも可能です。


■Industrial Diamond研磨体験

 [価格] 無料



■Industrial Diamond “genseki ring”

humの職人が制作

 …その場で職人がお客様のサイズに合わせてお作りします

 [価格] ¥110,000(税別)~


ご自身で制作

 …その場で原石のみご購入いただき、後日NIGHT WORKSHOP JINGUMAEにご参加いただきます

 [価格]原石/¥28,000(税別)~、NIGHT WORKSHOP JINGUMAE/¥75,000(税別)~




この機会に、Industrial Diamondの魅力に触れてみてください!


“JEWELRY MAKING FESTIVAL”

【日時】

2021年3月27日(土)11:30~22:00

     28日(日)11:30~19:00

【会場】

JINNAN HOUSE 

 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-2-5

 渋谷駅 徒歩8 分・原宿駅 徒歩8 分 渋谷消防署付近


※詳細はこちら

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今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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2021/03/03

【hum making】神田-vol.1

こんにちは、小西です。


“hum making”の更新をスタートします。


humの舞台裏を綴るドキュメンタリー、hum making。

プロダクトやプロジェクトが完成するまでの過程、若手職人の成長記録、リリース前の最新情報などをお届けします。

→Instagram @hum_making


初回となる今日は、職人・神田がお送りします。


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はじめまして。神田夏稀です。

入社1年目の職人です。

humeteのシルバーチェーンやフープピアスの制作を担当しながら、終業後は彫りの練習にはげんでいます。

これからブログで、日々の練習記録を公開していく事になりました。

少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。


今日は、私が彫りの練習を始めるまでの事を少しお話しします。

今では毎朝毎晩練習していますが、実はこれまで彫りを積極的に学んだことはありませんでした。

学生の頃好きだったのは、ひたすら金属を叩いて、切って、削って、曲げて、組み立てて、くっつけて、、、という作業です。(いわゆる鍛造技法)

洋彫りは学校の授業で習ったけど、和彫りは全くの未経験。

humで用いるのは和彫りだけです。


そもそも私がhumに入ろうと思ったのは、ブランドや商品への興味というより、自分の理想的な働き方を求めた結果でした。

一般的な企業は分業制で、CAD(パソコン)で原型を作って大量生産して、それをひたすら磨く作り方です。

就活で自分のやりたいことや将来を考えたとき、分業制ではジュエリーを作っている実感を持てないような気がして、私には合っていないなと思いました。

そして、分業ではなく1から完成まで色んな作業工程をやらせてもらえる企業を必死に探しました。

実際には、そんな企業はほとんどありません。

だからhumを見つけた時は衝撃的でした。

MUGENリングが目に留まって、これを自分で作ってみたいと直感的に思い、応募を決めました。


2020年4月、無事に入社。

研修で初めて全ての商品を見た時には、八角形のリングやアーチザナルコレクションなど、和彫りが印象的なデザインに惹かれました。

自分ではやってこなかっただけで、和彫りの作品自体はとても好きだったんです。


入社して間もなく緊急事態宣言が発令されて、5月頃、私のやる事がなくなってしまいました。

その間、1ヶ月くらいずっと彫りをやっていました。

目的を持った練習というよりは、やることがないからとりあえず彫っている、そんな感覚だったと思います。

7月頃から徐々に仕事が入る状態になり、自然と彫りからは離れていました。


年が明けて、三尋木さんがhumを辞めることが決まりました。

三尋木さんは、貞清さん以外で彫りを担当できる唯一の職人です。

ベテランの先輩・森山さんと今後について話し合い、彫りの練習を本格的に始めることになりました。

今は貞清さんに毎日アドバイスを頂いているので、ただの作業にならずに練習できていることが楽しいです。


いざやり始めてみると案外彫りも好きだなと思えたのですが、どんなところが好きなのかは自分でもはっきり分かっていません。

ただ、嫌いな作業だとやりたくないって感じてしまうと思うんですが、それが無いのできっと好きなんだと思います。

今一番難しいのは、左右対称に彫ることです。

右と左で手首の使い方が違うので、その感覚を掴めずに苦戦しています。


目標は、入社当初に良いなと思った八角形のリングを彫れるようになることです。

これから目標達成に向けて練習を記録していきますので、よろしくお願いいたします!

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Instagram @hum_making

2021/03/01

JEWELRY MAKING FESTIVAL by hum NIGHT WORKSHOP

こんにちは、小西です。


水面下で準備していた企画がついに情報解禁となりましたので、お知らせいたします。

“JEWELRY MAKING FESTIVAL” ……これまでhumが地道に続けてきたWORKSHOPのコンテンツを全て集約し、フェス感覚でものづくりをお楽しみいただくイベントを開催します。


過去に好評を博したリングやピアス、バングルなどに加えて、JEWELRY MAKING FESTIVALのための新コンテンツも開発中。

更に、One Off Industrial Diamondの原石を調達してくださった北川ダイヤモンド工業様によるスペシャルメニュー「ダイヤモンド研磨体験」なども予定しております。


会場は東京・渋谷区、緑に囲まれた複合施設“JINNAN HOUSE”。

開放的な空間で、自由気ままに「作る楽しさ」を体感していただけます。



お客様とのコミュニケーションが如何に大切で有り難いものかを再認識したコロナ禍。


「今やるべき事」「今だから必要な事」を改めて考えた時、WORKSHOPなら新たな価値を提供できるのではないかと思いました。

自分の手を動かして物を作ることの衝動的な楽しさを、多くの人に伝えたいと思いました。


JEWELRY MAKING FESTIVALを通して、人として生きる事のプリミティブな喜びに触れていただければと願っております。



“JEWELRY MAKING FESTIVAL”

【会期】

2021年3月27日(土)11:30~22:00
     28日(日)11:30~19:00

【会場】

JINNAN HOUSE 
 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-2-5
 渋谷駅 徒歩8 分・原宿駅 徒歩8 分 渋谷消防署付近

【予約制コンテンツ タイムテーブル】

3月27日 ①11:30~ ②14:30~ ③17:00~ ④19:30~
     28日 ①11:30~ ②14:30~ ③17:00~      
       各回2時間/6名様

【予約方法】

3月13日(土) 13:00~ 予約開始
 <hum JINGUMAE atelier&shop>
  TEL:03-6434-5586
  MAIL:info@hum-est.com
<Instagram>
 @hum_night_workshop (ダイレクトメッセージにて受付)

【注意事項】

 ※キャッシュレス決済(クレジットカード、交通系ICカード、PayPay)のみのお取り扱いとなります。
 ※ワンオーダー制となります。会場内のカフェにてご注文をお願いいたします。
 ※新型コロナウイルスの影響により営業時間等が変動する可能性があります。



コンテンツの詳細は追って発表してまいりますので、引き続きこのブログや、hum night workshopのインスタグラムをチェックして頂けると嬉しいです。


当日は私も会場に参りますので、皆様にお目にかかれる事が楽しみです。

ぜひご参加くださいませ!




今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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