2020/07/19

Laurel


こんにちは、小西です。

今日はhum ISETAN SHINJUKU7月の企画“Laurel”をご紹介します。

彫りや石留め、ミルグレインなど、細部まで行き届いた美意識と職人技を感じることのできるhumの月桂樹。
重厚な存在感を放つ月桂樹のデザインはそれだけでも特別感がありますが、その意味合いに思いを馳せてみると更に思い入れが増します。

Laurel(月桂樹)にまつわる神話「アポロンとダフネ」、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
太陽神アポロンは、ひょんなことから愛の神エロスの怒りを買ってしまいます。
エロスは報復として、恋に陥る金の矢をアポロンに、恋を拒む鉛の矢をダフネに放ちました。
ダフネに恋焦がれ追い続けるアポロンと、アポロンを拒み逃げ惑うダフネ。
アポロンから逃れたい一心でダフネは自らの姿を変えてほしいと父親に頼み、父親はダフネの体を月桂樹へと変えました。
変わり果てたダフネの姿を見たアポロンはひどく悲しみ、月桂樹の枝から冠を作って生涯身に着け続けたそうです。
この神話から月桂樹はアポロンの聖樹とされ、古代ギリシャではアポロンを讃えるピューティア大祭の勝者に月桂冠が贈られました。
月桂樹が「永遠の愛の証」「勝利と栄光のシンボル」とされるのは、このような所以からなのです。

今回hum ISETAN SHINJUKUではそんなストーリーに着目し、月桂樹モチーフのリングをお守りのように身に着けるご提案をしています。



また、“月桂樹の葉”には「死すとも変わらず」という花言葉があることをご存知でしょうか。
これはもちろん、前述のアポロンとダフネの神話に由来するものだと考えられます。
「永遠の愛」そして「死すとも変わらず」。
月桂樹の持つロマンチックなストーリーは、一生に一度の誓いを表すブライダルリングにもぴったりです。



さりげなく月桂樹を取り入れたい方には、リングの側面に彫り模様を施した八角形のリングがおすすめ。
One Off Engagementringについての記事でショップマネージャー岩﨑の私物コーディネートもご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。



古典的なモチーフでありながら「いかにも」な見え方にならず、他のジュエリーとも自然にマッチするのは、humの卓越したクラフトマンシップと洗練されたデザインの成せる業。
ファッションとの調和を楽しみながら、月桂樹のモチーフに希望を託されてみてはいかがでしょうか。




今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
お目にかかれる事を楽しみにしています。

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2020/07/13

WORKSHOP NANOKAWA POP UP@六本松 蔦屋書店

こんにちは、小西です。

8月1日()・2日()2日間、WORKSHOP NANOKAWAが《福岡・六本松 蔦屋書店》にてPOP UPワークショップを開催します。

昨年に引き続き2度目となる、六本松 蔦屋書店でのPOP UPワークショップ。
今日はその内容について詳しくご紹介させていただきたいのですが、まずはWORKSHOP NANOKAWAについて改めてご説明したいと思います。
humが運営する彫金教室WORKSHOP NANOKAWAは、「パーソナル」に特化しています。
一人一人の「これができるようになりたい」「こんなものを作りたい」という要望を汲み取り、それぞれに応じたカリキュラムを一から組み立てるので、本当にやりたいことだけに集中して受講していただくことができます。
また、個人の習得度を細かく把握して個別に授業を進行するので、「できているのかがわからない」「わからないけど聞けない」という事はありません。
生徒さんと一対一で信頼関係を築くことを大事にしており、どんなことでも相談できる雰囲気があります。

講師は、長らくhumのアトリエでマネージャーを務めた職人・小野。
humというブランドの下で培われた確かな技術はもちろん、柔軟な発想力やロジカルな言語化力、そしてユーモアセンス・・・これらを兼ね備えている小野の存在こそがWORKSHOP NANOKAWAの特色であり強みであると、私は思います。


そんなWORKSHOP NANOKAWAの魅力を体感していただけるPOP UPワークショップ@六本松 蔦屋書店、今回限りの特別限定メニューを小野が考案しました。

「自分で選んだダイヤモンドから作る、オリジナルの一粒ピアス」
選べるダイヤモンドはホワイト・イエロー・ブラウンの3種類。
作る人にとって特別感のある1点物にしたいという想いから、ひとつひとつ色味の異なるダイヤモンドをご用意いたしました。
そんな個性豊かなダイヤモンドを、シルバーの枠がすっきりと引き立てます。

今回のワークショップの見どころを小野に聞いたところ、このような答えが返ってきました。
「何と言っても石留め(ダイヤモンドのセッティング)。石留めは高度な技術が必要とされるのでワークショップでの実施は難しいのですが、ジュエリー制作の醍醐味とも言える石留めを皆さんに体験してもらいたいと思い、画期的な方法を考えました。初心者の方、未経験の方でも石留めの達成感を味わっていただけます。」
確かに私がリング制作のワークショップを体験した時も石留めだけは職人にやってもらったので、自分でやるとどのような感じなのか、非常に興味があります。
残念ながら私は参加できないので、実際に参加される方、ぜひ感想をお聞かせください!


一粒ダイヤモンドのピアスをお持ちの方は多いと思いますが、自分が持っている一粒ダイヤモンドのピアスに心から満足しているという方は、案外多くない気がします。
こだわり始めるとキリがなかったり、なかなか理想的なものに出会えなかったりしますが、このワークショップで制作するピアスは「自分で作る自分だけの1点物」。

身に着けるたびにワークショップの思い出が蘇り、愛着が増し、他には無いあなただけの定番になっていく・・・humの職人と共にそんなピアスを作ってみませんか。
アトリエを再現した空間でのジュエリー制作体験を、この夏の思い出として記憶に残していただければ幸いです。
WORKSHOP NANOKAWA POP UP@六本松 蔦屋書店」
場所
六本松蔦屋書店 スターバックス前
福岡県福岡市中央区六本松4-2-1 六本松421 2F

日時
8
1(土曜日)
10:30
12:00
13:00
14:30
14:30
16:00
16:30
18:00
18:00
19:30

8
2(日曜日)
10:30
12:00
13:00
14:30
14:30
16:00
16:30
18:00
18:00
19:30
各回2名様限定

■内容
一粒ダイヤモンドピアスの制作
○ダイヤモンド:ラウンドブリリアントカット 合計約0.06ct
○本体・キャッチ:シルバー、ポスト:18金イエローゴールド

■価格
\19,800(税込)

■ご予約・お問合せ
Mail:workshop_nanokawa@hum-est.com

インスタグラムのダイレクトメッセージからのお問い合わせも可能です。
ご予約の枠数に限りがありますので、気になられた方はお早めにお問い合わせくださいね。
皆様のご参加をお待ちしております。



今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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2020/07/11

One Off Engagement ring -staff interview-

こんにちは、小西です。

One Off Engagement ringの新作が、hum JINGUMAE atelier&shopにて発売になりました。


今回は、One Off Engagement ringの魅力を今一度お伝えすべく、humでエンゲージリングをフルオーダーしたショップマネージャーの岩﨑に話を聞きました。
彼女のこだわりが詰まったリングだということは理解していたつもりでしたが、改めて聞いてみると想像以上に強い愛着を感じていることがわかり、1点物の良さをより深く知る機会となりました。

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幼い頃から、祖母が薬指にボリュームのあるリングを着けている姿に憧れがありました。
シミができて、しわができて、色々な経験を積み重ねた貫禄のある手。
そんな祖母の手とリングがいつどんな時も調和していて、カッコイイなと感じていました。
そのイメージが強くあったので、私も薬指に着けるリングにはボリューム感を、また今の自分の好みに合うことはもちろんですが、年齢を重ねる事でよりしっくりと馴染んでいくようなものを求めるようになりました。

「エンゲージリングは誰とも被らないもの」・・・一生身に着ける特別なリングなのに似たようなデザインばかりが出回っていることや、ダイヤを4Cの基準だけで選ぶことに疑問を抱いていた私にとって、絶対に譲れなかったポイントです。
そこで、職人貞清が選び抜いたルースのストックを見せてもらい、自分で選んでフルオーダーすることに。
ティアドロップ型でローズカットの個性的なダイヤモンドを直感的に選び、その個性を生かすデザインでオーダーしました。
マリッジリングは、彼が望んでいたこともありシンプルなデザインから選ぶことにしました。
私自身hum独自の地金の色味やテクスチャーが好きだったので、それらが際立つシンプルなものを選んでいく中で、コンセプトや制作過程も含めて惹かれたのがコンビネーションリング。
既存のデザインを元に幅や重量感を自分好みにカスタマイズしたいと思ったので、こちらもフルオーダーすることになりました。
更に、職人技を感じられる彫模様やダイヤモンドの輝きを日常的に楽しみたく、八角形のフルエタニティリングをプラス。

これら3本をすべて薬指に重ねて着けています。
その11本が完成度の高い作品ではありますが、3本重ねることで私の描いていた憧れが形になりました。

理念に共感できて、センスや技術に信頼のおける、humというブランドに出会えたから。
これが、私がエンゲージリングをフルオーダーしようと決めた一番の理由です。
フルオーダーは完成形を想像するのが難しいですが、humの一員として数年を過ごしてきた中で、職人とデザイナーの真摯な姿勢や、思いが形になり感動されるお客様の表情を間近で見ていたので、他の誰とも違うエンゲージリングを思い描いた時に迷わずhumでのフルオーダーを選びました。

そんなエンゲージリングはやはり目を引くようで、年齢や性別問わずいろんな人から興味を持たれたり、褒めてもらったり、会話の糸口になる事がよくあります。
そういった時に既製品ではない1点物だと自分の言葉で語れることが沢山あり、それ自体を幸せで誇らしく感じます。
世界にひとつしかない私だけのリングだからこそ、BBQからパーティーまで活躍していますし、いつも私に寄り添ってくれています。
祖母から『あなたによく似合っているわね』と言われた時は、humのリングにして良かったと心から思いました。

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いかがでしたか。
岩﨑に会うたび、薬指のリングがぱっと目を引くのにそれがとても自然で「ああ、これは正しく彼女のためのリングだな」と感じるのですが、今回のインタビューでその理由を知れた気がします。
これを読んでくださった皆様にも何か伝わるものがあったなら嬉しいです。


たった一人の特別な人に贈る・特別な人から贈られるリングなのだから、どこかの誰かと同じ既製品であるべきではない。
その一心でhumOne Off Engagement ringを作り続けます。
個性豊かなOne Off Engagement ringは、フルオーダーはハードルが高いと感じる方にも「世界にひとつだけ」という醍醐味を味わっていただくことができます。
見たことのないデザインで、他の誰とも違うからこそ、たった一人の(そして、その家族の)人生に寄り添うリングになります。
ぜひ一度お試しください。



今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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2020/07/06

impress

こんにちは、小西です。


humのジュエリーで一際目を引き、他とは一線を画す大きな特徴として、彫りと石留めが挙げられます。
今回hum HANKYU UMEDAでは“impress”というテーマで、その石留めの美しさに着目した企画を開催しています。


humのベーシックコレクションには、大きな宝石を主役にしたジュエリーは登場しません。


私達が「One Off」と呼んでいる1点物のコレクションには、それなりに大きい宝石をあしらったものも多くありますが、大きさだけに重きを置いて宝石を選別することはありません。
色や形、内包物、キズまでもを含めた宝石の「個性」に価値や美しさを見出し、その個性を最大限に引き立てる形でデザインして、1点物のジュエリーにしています。

1点物以外のコレクションにはメレダイヤ(小粒のダイヤ)を多く使っています。
メレダイヤはセンターストーンの引き立て役として使われることも多いですが、humのコレクションにはメレダイヤが主役になっているものが多くあります。
一般的に0.1カラット以下のダイヤモンドをメレダイヤと呼びますが、humが多用しているのは0.01カラット未満、直径でいうと1.4ミリにも満たないほどのものです。
そんな極々小さいダイヤモンドを主役に仕立て上げるのは、他でもない職人の技術。
大きな宝石を使わず、メレダイヤを贅沢にセッティングしたデザインが多いのは、その職人技への自信と誇りの表れです。



例えば、humeteコレクションのこちらのリング。
人気のチェーンブレスレットの発売よりずっと前から長く愛され続けています。
「エタニティリングの新しい形」をコンセプトに作られたリングは、現代的なデザインに伝統的な「彫り留め」という技法を掛け合わせたことで、時代を感じさせないマスターピースになりました。

飽きのこないミニマルなフォルムに、職人が腕によりをかけてセッティングする小さなダイヤモンド。
さりげないけど確かに存在感を放つダイヤモンドジュエリーは、大きな宝石のインパクトよりもずっと鮮烈に、身に着ける人の魅力を印象付けてくれるんじゃないか・・・
私はそう思っています。

ぜひ直接ご紹介させていただきたいので、よろしければhum HANKYU UMEDAにお立ち寄りくださいね。


今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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© hum staff blog
Maira Gall