こんにちは、小西です。
“hum making”の更新をスタートします。
humの舞台裏を綴るドキュメンタリー、hum making。
プロダクトやプロジェクトが完成するまでの過程、若手職人の成長記録、リリース前の最新情報などをお届けします。
→Instagram @hum_making
初回となる今日は、職人・神田がお送りします。
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はじめまして。神田夏稀です。
入社1年目の職人です。
humeteのシルバーチェーンやフープピアスの制作を担当しながら、終業後は彫りの練習にはげんでいます。
これからブログで、日々の練習記録を公開していく事になりました。
少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。
今日は、私が彫りの練習を始めるまでの事を少しお話しします。
今では毎朝毎晩練習していますが、実はこれまで彫りを積極的に学んだことはありませんでした。
学生の頃好きだったのは、ひたすら金属を叩いて、切って、削って、曲げて、組み立てて、くっつけて、、、という作業です。(いわゆる鍛造技法)
洋彫りは学校の授業で習ったけど、和彫りは全くの未経験。
humで用いるのは和彫りだけです。
そもそも私がhumに入ろうと思ったのは、ブランドや商品への興味というより、自分の理想的な働き方を求めた結果でした。
一般的な企業は分業制で、CAD(パソコン)で原型を作って大量生産して、それをひたすら磨く作り方です。
就活で自分のやりたいことや将来を考えたとき、分業制ではジュエリーを作っている実感を持てないような気がして、私には合っていないなと思いました。
そして、分業ではなく1から完成まで色んな作業工程をやらせてもらえる企業を必死に探しました。
実際には、そんな企業はほとんどありません。
だからhumを見つけた時は衝撃的でした。
MUGENリングが目に留まって、これを自分で作ってみたいと直感的に思い、応募を決めました。
2020年4月、無事に入社。
研修で初めて全ての商品を見た時には、八角形のリングやアーチザナルコレクションなど、和彫りが印象的なデザインに惹かれました。
自分ではやってこなかっただけで、和彫りの作品自体はとても好きだったんです。
入社して間もなく緊急事態宣言が発令されて、5月頃、私のやる事がなくなってしまいました。
その間、1ヶ月くらいずっと彫りをやっていました。
目的を持った練習というよりは、やることがないからとりあえず彫っている、そんな感覚だったと思います。
7月頃から徐々に仕事が入る状態になり、自然と彫りからは離れていました。
年が明けて、三尋木さんがhumを辞めることが決まりました。
三尋木さんは、貞清さん以外で彫りを担当できる唯一の職人です。
ベテランの先輩・森山さんと今後について話し合い、彫りの練習を本格的に始めることになりました。
今は貞清さんに毎日アドバイスを頂いているので、ただの作業にならずに練習できていることが楽しいです。
いざやり始めてみると案外彫りも好きだなと思えたのですが、どんなところが好きなのかは自分でもはっきり分かっていません。
ただ、嫌いな作業だとやりたくないって感じてしまうと思うんですが、それが無いのできっと好きなんだと思います。
今一番難しいのは、左右対称に彫ることです。
右と左で手首の使い方が違うので、その感覚を掴めずに苦戦しています。
目標は、入社当初に良いなと思った八角形のリングを彫れるようになることです。
これから目標達成に向けて練習を記録していきますので、よろしくお願いいたします!
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Instagram @hum_making
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