こんにちは、小西です。
今年5月、DOVER STREET MARKET GINZAでローンチを果たした“REFINE METAL COLLECTION”が、いよいよ11月4日よりhumの直営店にて発売となります。
ゴミとして廃棄されたスマホや電化製品に含まれる金属資源を、“都市鉱山”と呼びます。
日本に蓄積されている都市鉱山の量は膨大で、世界でも有数の規模。
日本に蓄積されている都市鉱山の量は膨大で、世界でも有数の規模。
この有用な資源を活用していこうという動きは、鉱工業、電子産業など各業界でも活発になっています。
そして、既に流通している金属の大半が、都市鉱山由来の再生金属だと言われています。
そして、既に流通している金属の大半が、都市鉱山由来の再生金属だと言われています。
国内の都市鉱山から回収され精錬(※)を経てピュアになった貴金属を、humは“REFINE METAL”と名付けました。
2018年より“REFINE METAL PROJECT”(RMP)を立ち上げ、このサステナブルなシルバーやゴールドの普及を目指して啓蒙活動を続けています。
2018年より“REFINE METAL PROJECT”(RMP)を立ち上げ、このサステナブルなシルバーやゴールドの普及を目指して啓蒙活動を続けています。
REFINE METAL COLLECTIONは、REFINE METAL“だけ”を用いて制作された初のジュエリーコレクションです。
(※精錬…部品から抽出され、特殊な工程を経て純金や純銀に再精製されること)
ジュエリー業界初の試みとなるコレクションを制作するにあたり、humはオリジナルのチェーンをデザインしました。
大抵のチェーンジュエリーは過去のどこかにルーツやモチーフが存在しますが、これまでの常識を覆すようなコレクションにするためには、生産方法や職人の体制までを計算した上で、一からデザインする必要がありました。
サステナブルな視点のプロジェクトを掲げておきながら、作るにあたって残業や過重労働が生まれてしまっては本末転倒だからです。
このチェーンはREFINE METALの線を手で曲げ、組み上げて作るので、製造工程で他の金属が混入することがありません。
特殊な技術を必要とせず、アトリエの誰もが制作に携わることができるので、1人の職人に負荷が掛かりすぎるということもありません。
REFINE METAL PROJECTの発端は、「ジュエリーブランドが果たすべきCSRとは?」という問いでした。
元々、お持ちのジュエリーを作り替えるリモデルも行っていた中で、アトリエメイドを旨とするブランドとして、もっと社会的意義や社会的価値に紐づいたアクションがあっても良いのではないか。
当時、ファッション業界でもようやく環境問題への意識が高まり始めていました。
そこで、ジュエリーの本質的な「サステナビリティ」「トレーサビリティ」を追求し、「素材を循環させること」「出処の明らかな素材を使うこと」を目指すべきでは?と思い至ったのです。
2018年の夏、GINZA SIXでのPOP UP STOREに足をお運びくださった方も多いと思います。
ここで初めてインスタレーションを行い、正式にREFINE METAL PROJECTを発表しました。
ご来場くださった皆様には不要になった携帯電話の回収にご協力いただき、REFINE METALを使ったジュエリー制作に向けて第一歩を踏み出すことができました。
そこからコレクションを発表するまでに要した年月は約2年。
素材のサプライヤーから、「都市鉱山由来の金属のみを納品しました」という証明を発行してもらえる環境が整うまで、そう簡単ではありませんでした。
今となっては常識となりつつあるサステナビリティやトレーサビリティですが、当時はまだピンと来ていない人も多数。
特にジュエリーに関しては製造工程が一般的に知られていないこともあり、
「なぜ貴金属の出処を明確にする必要があるのか?というような、そもそもの説明を地道に繰り返していく状況だった」
humのジェネラルマネージャーを務める友永は、こう振り返りました。
職人で代表取締役の貞清は、
「途中、明らかに世間の潮目が変わったと感じた瞬間があった」と言います。
そこを境に、何度も話し合いを重ねてきたサプライヤーとの交渉が一気にまとまったそう。
近い将来REFINE METALがジュエリー業界のスタンダードになると信じて活動を続ける内に、いつの間にか世の中の意識が同じ方向を向き始めたのです。
シルバーやゴールドにも選択肢があることを皆様に知って頂き、更にはREFINE METALが生産者からも消費者からも積極的に選択される世の中を作っていくことが、RMPの目標です。
誰もがREFINE METALを選べる環境を整えていくため、このプロジェクトは新たな局面に差し掛かってきています。
まずはこのコレクションをきっかけに、ジュエリーの新しい価値観について興味を持っていただければ幸いです。
次回はコーディネートのご提案など、商品を詳しくご紹介いたします。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿