2020/06/19

ファッションと美容のあいだ

こんにちは。小西です。

マスクをつけることが日常的になり、必然とアイメイクへの関心が高まっているようです。
それに伴い強めのアイメイクを提案しているブランドが多いですが、メイクアップアーティストの吉川康雄氏は「マスクをしているから、普段より薄いアイメイクでも目元が強調される」と考察していて、目から鱗でした。
生まれつきの美しさを活かすことに秀でた吉川さんならではの、素敵な視点だなと思いました。


さて、このブログを読んでくださっているのは、humのジュエリーに興味があるという方がほとんどだと思います。
そしてジュエリーに興味を持っている方は、多かれ少なかれファッションや美容にも興味がおありだろうと察します。
一般的に、ジュエリーはファッションアイテムにカテゴライズされることはあっても、美容と同列で語られることはありません。
ですが個人的には、単なるファッションアイテムとしての文脈ではジュエリーを語れないと常々感じています。

以前にも書いたことがありますが、私がジュエリーと並んで好きなのがランジェリーです。
この2つの共通点を考えたとき、タイトルの「ファッションと美容のあいだ」という言葉が思い浮かびました。

まず前提として、ファッションも美容も、自分の個性を魅力的に表現する手段のひとつです。
では、ファッションと美容の違いは何でしょうか。
私としては、美容によって自分自身を高めて、その上にファッションが成り立っているようなイメージです。

髪型やメイクはファッションの一部だとも言えるかもしれませんが、生まれ持った顔つきや体つきを美しく演出する行為は、自分の存在を慈しみ肯定する事と関連するように感じます。

自らの内面に働きかける要素を強く持つのが美容で、美容によって磨かれた内面をわかりやすく表現するのがファッション。
このように捉えたとき、ジュエリーはそのどちらの役割も担っていると私は考えます。
私がジュエリーに感じるのは、濃度の高い思いが宿りやすく、内面に及ぼす影響が大きい、ということ。
ジュエリーには、生活していく上で必要な機能はありません。
だからこそジュエリーを身に着ける行為にはどこか特別感があり、自然と思い入れも強まるのだと思います。
肌に直接触れるものだということも関係しているかもしれません。
結果として、ジュエリーを身に着けると気分が高揚する。自分に自信が持てる。心が豊かになる。
私はジュエリーのこのような部分に美容としての意義を見出しています。

洋服やヘアメイクとのマッチングを楽しんだり、自分らしいコーディネートを見つける。
また、着ける行為そのものを堪能し、内面の充実を図る。
これはジュエリーならではの、ファッションと美容のあいだとしての存在価値ではないでしょうか。

ランジェリーにも同様のことが言えます。
普段は洋服で隠れていて、人から見られることのない領域。
ですが、見えない部分にこだわることは美容のように自分を慈しむことに繋がると思いますし、見えなくても自分が気に入るデザインを身に着けたいという気持ちは、ファッションとしての自己表現にも繋がります。
年齢を重ねるにつれ、気合いの入りすぎた服装やメイクに違和感が出てくることがあります。
ファッションや美容を頑張ることに疲れたら、少し気持ちを休める感覚で、ジュエリーやランジェリーの力を借りてみるのはいかがでしょうか。
一つのジュエリーが、一組のランジェリーが、これまでの価値観を変えてくれるかもしれません。


今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
お目にかかれる事を楽しみにしております。


インスタグラムでブログの更新情報をお知らせしています

© hum staff blog
Maira Gall